神奈川大学理学部Scientia No.6 より修正転載



宮沢 弘成

ミヤザワ ヒロナリ


専門分野:素粒子物理学、物理学一般

[主要著書、論文]
素粒子物理学(裳華房)
Deviations of Nuclear Magnetic Moments from the Schmidt Lines(1951)
Spinor Currents and Symmetry of Baryons and Mesons(1968)

[略歴]
1927年東京生まれ。1947年東京高等学校卒。1950年東京大学理学部物理学科卒。その旧制大学院を経て1952年東大理学部助手。1953年米国シカゴ大学原子核研究所の助手。1956年帰国、東大講師、助教授を経て1968年同教授、1988年神奈川大学教授、1998年同特任教授、1999年より2003年まで 神奈川大学総合理学研究所特別研究員。この間、米国プリンストン高等研究所所員、シカゴ大学、ミネソタ大学の客員教授、パリ大学客員、東大中間子科学実験施設長など。

[研究テーマ]
主題は素粒子物理学理論。学生時代に発見されたパイ中間子の性質解明が最初のテーマであった。強結合理論、分散理論の開発により、素粒子に共鳴状態が存在することを明らかにした。素粒子、共鳴状態はその後多く発見されたが、それを分類、整理する。異なるものをまとめるため、等しい、対称という考えを拡張し全素粒子を一まとめにした。超対称性の始まりである。その素粒子がさらに小さい超素粒子(クォーク)で出来ていることが次第に明らかになり、その解明にも努力した。

素粒子と原子核のかかわり合いが副テーマである。原子核の磁気モーメントに対する中間子効果を理論的に計算、予言し、のち実験で確認されたが、これが学位論文である。原子核が高温高圧でクォークの塊(クォーク物質)となる話も面白い題目であった。

現在はクォークの下部構造、そこで使われるべき場の理論を考えている。また中間子を使って核融合を起こさせる方法(これは応用上重要である)、量子力学の基礎など考えているが、もう一つ別の研究テーマは入学試験の科学。膨大な入学試験データの中に潜む規則性を探り出し、法則化すること、これも広い意味の物理である。卒業研究の学生諸君と研究している。



Return